動物に適した食事

講座などで手作り食の紹介をするときに、お伝えしていること。

私たち人間と比較して、犬も猫も動物性たんぱく質を多く必要とします。
それは、身体の構造からも明らかです。

歯の数、形は、その動物の食性を表しています。
門歯:植物を引きちぎる
犬歯:肉を引きちぎる
臼歯:穀物をすりつぶす
人間はこの歯の数の割合に応じて、野菜、肉と魚、穀物のバランスをとると良いと言われます。

それぞれの歯の形も大切で、私たち人間は、
穀物を咀嚼するために臼歯(奥歯)の形が平らになっています。
さらには、唾液に炭水化物を消化するアミラーゼが含まれています。

一方、犬も猫もその臼歯の数は多いものの、尖っていて、唾液に消化酵素は含まれていません。
特に猫の臼歯は小さく、犬歯の延長と言ってもよいほど。
犬も猫も歯は肉を食いちぎるためのもので、あとは丸呑みなんですね。

次に腸の長さ。
私たち、人間は胴の長さの12倍の腸を持っています。
欧米人に比べ、アジア系の人は胴が長いので、特に穀物、野菜の消化に適しているはず。
身体に合わないものを食べていると、身体に不調が出ることにも・・。

猫は胴の長さの4倍の腸、犬は6倍と人間と比較すると、かなり短いのです。
これは肉食向きである証拠。

ちなみに、草食動物の牛は20倍と長い上に、大きな胃をもっています。
繊維質の消化は大変であり、微生物による協力も大きいんですよね。

となると、犬と猫に総合栄養食であるドライフードって、どうなのかしら?と疑問が出てきます。
ドライフードの原材料を確認してみると、トウモロコシや小麦などの穀物、ビートパルプなどの繊維質が多く含まれ、動物性たんぱく質が少ないことが多いのです。

本当の意味でのバランスの取れた食事にするためには、
フード選びも大切ですし、動物性蛋白質と水分を追加して取る必要がありそうです!!

重ねての紹介になりますが、まずはフードを主体に、食材をトッピングした、
プチ手作り食がおススメです。
バランスもとれて、お手軽ですからね。

トッピングごはん 実践Book
チロとサクラのクリニック 渡辺由香院長が監修を務めたこの本、とても参考になると思いますよ!!


にほんブログ村
スポンサーサイト

不自然な食べもの

モンサントの不自然な食べものという映画を観ました。
アメリカに本社を構えるアグロバイオ企業「モンサント社」
枯れ葉剤、農薬、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、牛成長ホルモン。
いずれも、安価で効率的、単に機能性を求めて作りだされた商品だが、実際には毒性が強く、
工害問題なども多く含んでいる。
なかでも、問題なのが毒性の強い除草剤を作った上で、その除草剤耐性の遺伝子組み換え作物を作りだしたこと。
その安全性に関する調査をすべき国の機関も抱き込み、政権とも癒着。
国の遺伝子組み換え作物への規制も緩和されてしまった。

モンサント社では、世界の食を支配しようという動きがみられる。
大豆、とうもろこし、綿、なたね、テンサイなどの遺伝子組み換え作物がブラジル、カナダ、中国、インドなどで栽培されている。
種の自家採取は禁じられ、種は毎年、モンサント社から購入することが義務付けられるという。
そもそも、採取した種が無意味となるよう、自殺する・・遺伝子操作で芽が出る前に毒で死んでしまうと言う。
遺伝子組み換え作物の花粉や種がとんで交雑した種が採れただけでも、特許侵害で訴えられる。


こんな作物を生き物が口にするかと思うと、恐ろしい。
日本では、遺伝子組み換え作物の表示が義務付けられているが、アメリカではない。
TPP参加となると、どうなるのか、大きな不安。

人間の食はもちろんのこと、動物たちの食は・・?
家畜の飼料として、すでに遺伝子組み換えの飼料が使われているかもしれないし、
安価なペットフードなどは、どうなのだろう?

手作り食が当たり前になった、我が家では猫の食事として、ドライフードがちょっと不自然な食べものとなってきた。
とはいっても、日本では総合栄養食であるペットフードが一般的。
手軽で、バランスも取れているとされている。
ちなみに、総合栄養食の指標となる、AAFCOの基準値。
このAAFCOもアメリカ飼料検査官協会というアメリカの機関。

あまり、不安ばかりをあおってもいけないので、まずは今のフードの見直しの提案。
いきなりの手作り食は、ハードルが高いです。
忙しい中、慣れない手作り食を始めるには、ストレスが大きいかも。
飼い主さんにとってのストレスは、4本足の家族にも大きな影響を与えます。

ドイツやオランダはペットフードに対する基準も高く、オーガニック素材のフードもあります。
ただ、今までのフードの比べると、嗜好性は低いかも・・そして高価。
ではでは、少なくとも、動物に不要な着色料不使用で、
保存料は、できるだけ自然なものを使っているフードを選んではどうでしょう?
もし、少しでも手作り食に関心がおありでしたら、
緑黄色野菜や少量のお肉をフードに乗せる、プチ手作り食がおススメ。
抗酸化力の高いお野菜、良質のたんぱく質を加えることで、かなり食の質があがります。
犬も猫も人間よりも多くのたんぱく質を必要とし、不足しがちな水分や
新鮮な食材が持っている酵素などもしっかりと摂れます。
それにより、解毒力や排泄力も着いてくるというわけです。
ただ、始める前には、本やお教室で動物に適した食材や調理法などを勉強されることをお勧めします。
猫は口にしたことのないものを、食べものとみなしてくれないことが多くあります。
ドライフードだけよりは、国産のウェットフードを加えるだけでも、たんぱく質と水分の量は増えますよ。

映画から大手企業の実態、アメリカという国の恐ろしさを痛感しました。
私たちが家族の健康を守るためにも、賢く柔軟性を持ち、選択していかなければならないと思いました。


にほんブログ村

ペットホリスティックケア講座

29日、Aroma Space Nico アニマルホリスティックケアセラピスト養成講座内で、解剖生理学Ⅱを担当してきました。
解剖整理Ⅰでは骨格を主体とした話をさせてもらい、Ⅱでは、大型犬に遺伝的要素のある骨格疾患から始まり、小型犬や短頭種に多い疾患、異栄養犬種に多い疾患などの話をさせてもらいました。

いつもながら、参加された方が熱心で少々時間が押してしまいましたが、それぞれの経験談、お悩みなどを共有できるのも、こういった講座の良さだと感じられます。
私自身も、勉強させてもらっています。

シニア向けの講座も予定しています。
私は手作り食ですが、姫野先生のバッチフラワーとアロマテラピー、坂内先生の東洋医学とホメオパシーの講座も開かれますよ。
シニア向け講座


にほんブログ村
プロフィール

AnimalHarmony

Author:AnimalHarmony
心と体に優しいホリスティックケアを紹介している獣医師の古山範子です。
茅ヶ崎での猫の保護活動、Chigasaki Cat’s Protectのお手伝いなど、猫中心の生活です。

チロとサクラのクリニック 非常勤
Aroma Space Nico ペットのためのホリスティックケア講座 講師
「てづくり猫ごはん」監修

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR