手作り食の手ごたえ2

ルルちゃん 人形

手作り食のカウンセリングを受けてもらった、患者さん。
乳び胸という胸腔に脂肪酸を含んだリンパ液がたまってしまう、
治療が難しい病気を患っていた。
肺の周りに液体がたまっているので、当然、呼吸に不自由が出てくる。
大学病院では、3か月ほどの内服と食事療法で改善がなければ、
難しい手術の提案。
そんな難しい手術、できれば受けさせたくない、
そんな一心で飼い主さんからの相談。
ただ、若い患者さんでは、自然治癒もあるという報告もある。
今回、この患者さんから良い経過をいただいので、
ここで簡単ではあるものの、ご報告。

当初、食が細く、処方食を食べないという。
ルチンの摂取により、脂肪酸をコントロールすることが内服治療の主体。
サプリメントで処方されてもいたけれど、
食材でもそば、アスパラガスなど、ルチンを多く含むものをとってもらい、
植物油は控え、動物性たんぱくも脂肪が少なく良質な食材、鶏胸肉、白身魚を中心にした手作り食を提案。
とにかく、飼い主さんが治療に対して熱心で、その思いが猫さんにも伝わったのでしょう。
飼い主さんの手作り食を喜んで食べてくれたそう。
猫の手作り食への切り替えは、簡単ではないことが多いので、
まずは処方食に食材を乗せる、プチ手作り食から勧めていた。
ところが、私の予想を上回って、どんどん、食事の切り替えが順調に進み、
すぐに完全手作り食へ。
しっかりと食事を摂ってくれること自体、大きな喜び。

すると、私も驚くほどに乳びの貯まる量も徐々に減り始め、経過は順調。
大学病院の獣医師も、こんなに改善経過が早い患者さんは初めてとの言葉。
ルチンの効果はもちろんのこと、
飼い主さんの愛情たっぷりの手作り食により、自然治癒力にスイッチが入ったものと考えている。

最初に食事の相談を受けた時に見せてもらった写真は、
正直、悲しそうな表情が印象的な猫さん。
ところが先日、直接、会ってみると、すっかり立派な猫さんに成長。
飼い主さんも、あの頃は病気を抱えて苦しんでいたんだと実感したそう。
飼い主さんから、ぜひ、この子の順調な経過を役立ててほしいというお言葉をいただいていた。

愛情あふれる、素敵な飼い主さんとがんばった猫さんに感謝して。
画像は、飼い主さんが私にプレゼントしてくださった、猫さんのお人形。


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プロフィール

AnimalHarmony

Author:AnimalHarmony
心と体に優しいホリスティックケアを紹介している獣医師の古山範子です。
茅ヶ崎での猫の保護活動、Chigasaki Cat’s Protectのお手伝いなど、猫中心の生活です。

チロとサクラのクリニック 非常勤
Aroma Space Nico ペットのためのホリスティックケア講座 講師
「てづくり猫ごはん」監修

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