てづくり猫ごはん 補足 ビタミン

私、古山範子が監修を務めた「てづくり猫ごはん」というレシピ本に寄せられた質問などをもとに、この場で解説や補足をしています。

今回は、脂溶性ビタミン(ビタミンA,D,E,K)についてです。
本のなかでも、71ページに猫に必要な栄養素として、ビタミンについて紹介していますが、さらに詳しく触れたいと思います。

脂溶性ビタミンは、不足することももちろん問題ですが、水溶性のビタミンと違い、体に蓄えられるので、過剰に摂り過ぎることも、問題になります。

それぞれのビタミンについて、みていきたいと思います。

まずは、ビタミンA。
ビタミンAには動物性蛋白にのみ含まれるレチノールと、緑黄色野菜に多く含まれるベータカロテンの2種があります。
猫は他の動物と違って、ベータカロテンからレチノールへの変換が出来ないので、やはり猫にとって動物性蛋白は欠かせない食材なのですね。
ビタミンAが不足すると粘膜の乾燥により感染症が起こりやすくなり、分かりやすい症状では結膜炎など眼の症状や皮膚病変がおこります。
また、過剰になると、肝機能の低下が見られ、症状としては疲れやすいように感じたり吐き気もおこります。
レチノールは、レバーにたっぷりと含まれています。
ミネラルのところで、週に1回はレバーなどの内臓肉をお勧めしましたが、
過剰にとり過ぎないことにも注意が必要なんですね。
鶏肉のところでもお勧めしたように、できれば、レバーだけではなく、ハツや砂肝も手に入れば、一緒にあげたいですね。
内臓肉の大まかな目安としては、週に1回、1日分のお肉の半分から半分強を内臓肉にするくらいが良いかと思います。(1日、100gのお肉を用意しているのでしたら、50~60gを内臓肉にするなど)
1日2回、食事をする猫さんでしたら、1食分丸まるが内臓肉よりも半量ずつにしてもらった方がよいでしょうね。
もちろん、それをさらに、数日に分けてもいいですね。
内臓肉が苦手な子には、少しずつ、混ぜてあげてください。

ビタミンDは、日光を浴びることで、体内で合成が出来ますが、成長期には食事から摂る必要があります。
ビタミンDは、サケ、サンマ、煮干しなどに多く含まれます。
不足すると、骨が弱くなり、過剰では血管壁や臓器にカルシウムの沈着がおこります。
週に1,2回のお魚メニューでは、不足も過剰の心配もありません。
お魚メニューが多いお宅では、旬の季節にはサケやサンマに偏らないように、気をつけましょうね。

ビタミンEは、抗酸化作用があり、老化防止のビタミンとして知られています。
かぼちゃやブロッコリー、アーモンドに多く含まれ、オリーブ油などにも含まれます。
不足すると、血行障害、老化の進行が早まり、過剰では血液が塊にくくなることがあるそうですが、過剰となる心配は、まずないようです。
かぼちゃなどの野菜を摂ることと、定期的にオリーブ油を使ってもらうことで、不足になる心配はありません。

ビタミンKは、体内で腸内細菌によって合成されますが、腸内細菌のバランスを崩していたり、抗生物質などの長期投与時などでは、食事からも必要になります。
緑黄色野菜、納豆などに含まれます。
不足すると、骨がもろくなったり、出血が止まりにくくなり、過剰では貧血や血圧の低下が見られます。

こうして紹介をしながら思うのですが、やはりいろいろな食材を摂ることで、バランスは摂れてくるものだと思います。
猫さんの食べられる食材が増えたら、楽しみながら、手作り食を続けていただき、
ときおり、基本から外れていないかどうか、立ち止まってチェックをしていただきたいと思います。
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プロフィール

AnimalHarmony

Author:AnimalHarmony
心と体に優しいホリスティックケアを紹介している獣医師の古山範子です。
茅ヶ崎での猫の保護活動、Chigasaki Cat’s Protectのお手伝いなど、猫中心の生活です。

チロとサクラのクリニック 非常勤
Aroma Space Nico ペットのためのホリスティックケア講座 講師
「てづくり猫ごはん」監修

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